情報 / Info
当サイトは、Typst GmbHの許諾を得て、日本語コミュニティ「Typst Japanese Community」がTypst v0.13.1の公式ドキュメントを翻訳したものです。誤訳や古い情報が含まれている可能性があるため、公式ドキュメントとの併用を推奨します。翻訳の改善やサイトの機能向上について、GitHubでのIssueやPull Requestを歓迎します。コミュニティにご興味のある方はDiscordサーバー「くみはんクラブ」にぜひご参加ください。
This site provides a Japanese translation of the Typst v0.13.1 documentation maintained by the "Typst Japanese Community" with permission from Typst GmbH. We recommend using this alongside the official documentation. We welcome contributions through Issues and Pull Requests on our GitHub repository for both translation improvements and website enhancements. Feel free to join our Discord server "Kumihan Club".
翻訳済み

このページは日本語に翻訳済みです。

datetime

日付、時刻、またはその両方を表します。

この型のコンストラクタ関数を使ってカスタム日時を指定するか、datetime.todayを使って現在の日付を取得することで作成できます。

#let date = datetime(
  year: 2020,
  month: 10,
  day: 4,
)

#date.display() \
#date.display(
  "y:[year repr:last_two]"
)

#let time = datetime(
  hour: 18,
  minute: 2,
  second: 23,
)

#time.display() \
#time.display(
  "h:[hour repr:12][period]"
)
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DatetimeとDuration

2つのdatetimeの差を取ることで、durationを取得できます。

#let first-of-march = datetime(day: 1, month: 3, year: 2024)
#let first-of-jan = datetime(day: 1, month: 1, year: 2024)
#let distance = first-of-march - first-of-jan
#distance.hours()
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datetimeとdurationを加減算することで、新しい日時(オフセットされたdatetime)を取得することもできます。

#let date = datetime(day: 1, month: 3, year: 2024)
#let two-days = duration(days: 2)
#let two-days-earlier = date - two-days
#let two-days-later = date + two-days

#date.display() \
#two-days-earlier.display() \
#two-days-later.display()
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フォーマット

displayメソッドを使うことで、日時をカスタマイズして表示するフォーマットを指定できます。日時のフォーマットは、コンポーネント修飾子 を組み合わせることで指定します。 コンポーネントは、日時の中の特定の部分(たとえば年や月など)を表します。そして修飾子を使うことで、そのコンポーネントをどのように表示するかを細かく設定できます。 コンポーネントを表示するには、コンポーネントの名前を角かっこで囲みます(例:[year]は年を表示します)。修飾子を追加するには、コンポーネント名の後に半角スペースを入れ、修飾子名、コロン(:)、修飾子の値を記述します(例:[month repr:short]は月名を短縮形で表示します)。

使用可能なコンポーネントと修飾子の組み合わせは以下のとおりです。

  • year: datetimeの年を表示します。
    • padding: 年表示のパディングはzero(ゼロ)、space(空白)、none(なし)が指定できます。
    • repr: full(4桁表示)last_two(2桁表示)を指定できます。
    • sign: 符号の表示をautomatic(自動)またはmandatory(常時)で指定できます。
  • month: datetimeの月を表示します
    • padding: 月表示のパディングはzero(ゼロ)、space(空白)、none(なし)が指定できます。
    • repr: 月を数値で表示するか(numerical)、英語の月名(long)、英語の略称(short)で表示するかを指定できます。 残念ながら、現在のところ、月名表示は英語のみです。将来的には多言語対応が予定されています。
  • day: datetimeの日を表示します。
    • padding: 日表示のパディングはzero(ゼロ)、space(空白)、none(なし)が指定できます。
  • week_number: datetimeの週番号を表示します。
    • padding: 週番号のパディングはzero(ゼロ)、space(空白)、none(なし)が指定できます。
    • repr: ISOsunday(日曜開始)、monday(月曜開始)を指定できます。ISOの場合、数字は1〜53、それ以外では0〜53で表されます。
  • weekday: dateの曜日を表示します。
    • repr: 曜日名(long)、曜日名の略称(short)、日曜(sunday)、月曜(monday)のいずれかを指定できます。 longshortでは、対応する曜日名が英語で表示されます。 (月名と同様に、他言語での表示はまだサポートされていません)。 sundaymondayでは、日曜または月曜から数えた日数が数値で表示されます。
    • one_indexed: trueまたはfalseを指定できます。これは、曜日の数値表示の際、開始日を0とするか1とするかを指定します。
  • hour: dateの時を表示します。
    • padding: 時表示のパディングはzero(ゼロ)、space(空白)、none(なし)が指定できます。
    • repr: 24時間表示(24)または12時間表示(12)を指定できます。
  • period: AM/PM(午前・午後)の表示です。
    • case: 小文字(lower)、大文字(upper)を指定できます。
  • minute: dateの分を表示します。
    • padding: 分表示のパディングはzero(ゼロ)、space(空白)、none(なし)が指定できます。
  • second: dateの秒を表示します。
    • padding: 秒表示のパディングはzero(ゼロ)、space(空白)、none(なし)が指定できます。

すべてのコンポーネントが常に使用できるとは限らない点には注意してください。たとえば、datetime(year: 2023, month: 10, day: 13)のようにして新しいdatetimeを作成すると、内部的には日付のみが保持されるため、hourminuteのようなコンポーネントは使用できません。それらは特定の時刻が指定されたdatetimeでのみ動作します。

コンストラクタ
引数
引数は関数への入力値です。関数名の後に括弧で囲んで指定します。

新しいdatetimeを作成。

年、月、日、時、分、秒を指定してdatetimeを作成します。

:指定するdatetimeの要素によって、Typstが保持する形式は次の3通りのいずれかになります。

  • 年、月、日だけを指定した場合、Typstは日付のみを保持します。
  • 時、分、秒だけを指定した場合、Typstは時刻のみを保持します。
  • 年、月、日、時、分、秒すべてを指定した場合、Typstは完全な日時を保持します。

保持形式に応じて、displayメソッドはデフォルトで異なるフォーマットを選択します。

#datetime(
  year: 2012,
  month: 8,
  day: 3,
).display()
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year

datetimeの年。

month

datetimeの月。

day

datetimeの日。

hour

datetimeの時。

minute

datetimeの分。

second

datetimeの秒。

定義
定義
これらの関数や型には、関連する定義を持たせることができます。定義にアクセスするには、対象の関数や型の名前を指定した後に、ピリオド区切りで定義名を記述します。

today

現在の日付を取得。

datetime.today()->
例を表示
Today's date is
#datetime.today().display().
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offset

現在のUTC日時に適用するオフセットです。autoに設定した場合は、ローカルのオフセットが適用されます。

デフォルト値:

auto

display

指定したフォーマットでdatetimeを表示します。 日付のみ、時刻のみ、または両方が指定されているかによって、デフォルトのフォーマットは異なります。 日付のみ指定されている場合は[year]-[month]-[day]になります。 時刻のみ指定されている場合は[hour]:[minute]:[second]になります。 日時の両方が指定されている場合は[year]-[month]-[day] [hour]:[minute]:[second]になります。

詳細はフォーマット構文を参照してください。

self.display()->

pattern
位置引数
位置引数
位置引数は順序通りに指定することで、引数名を省略して設定できます。

datetimeを表示する際に使用するフォーマットです。

デフォルト値:

auto

year

年を返します。年が指定されていない場合や、日付を持たない時間の場合はnoneになります。

self.year(
)->

month

月を返します。日付を持たない時間の場合はnoneになります。

self.month(
)->

weekday

(月曜日を1とする)曜日を返します。日付を持たない時間の場合はnoneになります。

self.weekday(
)->

day

日を返します。日付を持たない時間の場合はnoneになります。

self.day(
)->

hour

時を返します。時刻を持たない日付の場合はnoneになります。

self.hour(
)->

minute

分を返します。時刻を持たない日付の場合はnoneになります。

self.minute(
)->

second

秒を返します。時刻を持たない日付の場合はnoneになります。

self.second(
)->

ordinal

年の通算日(1年の中での通し番号)を返します。 日付を持たない時刻の場合は none になります。

self.ordinal(
)->
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