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情報 / Info
当サイトは、Typst GmbHの許諾を得て、日本語コミュニティ「Typst Japan Community」がTypst v0.13.1の公式ドキュメントを翻訳したものです。誤訳や古い情報が含まれている可能性があるため、公式ドキュメントとの併用を推奨します。翻訳の改善やサイトの機能向上について、GitHubでのIssueやPull Requestを歓迎します。コミュニティにご興味のある方はDiscordサーバー「くみはんクラブ」にぜひご参加ください。
This site provides a Japanese translation of the Typst v0.13.1 documentation maintained by the "Typst Japan Community" with permission from Typst GmbH. We recommend using this alongside the official documentation. We welcome contributions through Issues and Pull Requests on our GitHub repository for both translation improvements and website enhancements. Feel free to join our Discord server "Kumihan Club".
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翻訳済み

このページは日本語に翻訳済みです。

figure
Element
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任意でキャプションを持つ図表。

自動的にその種類を検出し、それぞれに応じて番号付けします。 例えば、画像を含む図表は表を含む図表とは別々に番号が付けられます。

以下の例は、画像を含む基本的な図表を示しています。

@glacier shows a glacier. Glaciers
are complex systems.

#figure(
  image("glacier.jpg", width: 80%),
  caption: [A curious figure.],
) <glacier>
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図表に tables を挿入してキャプションを付けることもできます。 図表は表を含むこと検出し、自動的に別のカウンターを使用します。

#figure(
  table(
    columns: 4,
    [t], [1], [2], [3],
    [y], [0.3s], [0.4s], [0.8s],
  ),
  caption: [Timing results],
)
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この動作は、図表の種類である kind を明示的に指定することで上書き可能です。 同じ種類の図表はすべて共通のカウンターを共有します。

図表の動作

デフォルトでは、図表はコンテンツの流れの中に配置されます。 図表をページの上部または下部に配置するには、placement引数を使用します。

図表が大きすぎてその内容がページをまたいで分割可能な場合(例えば大きな表が含まれている場合)、このshowルールで図表自体もページをまたいで分割可能です。

#show figure: set block(breakable: true)

分割できるブロックと分割できないブロックの詳細については、blockのドキュメントを参照してください。

キャプションの改変

図表のキャプションの外観は、関連するキャプション機能で改変できます。 以下の例では、すべてのキャプションを斜体で強調しています。

#show figure.caption: emph

#figure(
  rect[Hello],
  caption: [I am emphasized!],
)
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whereセレクターを使うことで、このようなルールを特定の種類の図表に適用可能です。 例えば、図表の種類が表の場合はキャプションを表の上に配置し、他の種類ではキャプションを下に配置するには、次のようなshow-setルールを記述します。

#show figure.where(
  kind: table
): set figure.caption(position: top)

#figure(
  table(columns: 2)[A][B][C][D],
  caption: [I'm up here],
)
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引数
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body
Required
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Positional
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図表の内容。多くの場合、 image が使われます。

placement
Settable
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ページ上における図表の配置。

  • none: 他のコンテンツと同様に書かれた場所に置かれる。
  • auto: topbottom の近い方に置かれる。
  • top: ページの上部に置かれる。
  • bottom: ページの下部に置かれる。

本文のコンテンツと図表の間隔はplace関数の clearance 引数によって制御します。

デフォルト値:

none

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例を表示
#set page(height: 200pt)

= Introduction
#figure(
  placement: bottom,
  caption: [A glacier],
  image("glacier.jpg", width: 60%),
)
#lorem(60)
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scope
Settable
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どの包含スコープに対して図を配置するか。

これを"parent"に設定すると、段組みをまたいで、ページの幅をすべて使用した図表を作成します。

もしplacementnoneとした場合には、何の効果もありません。

使用可能な文字列値:
  • column

    現在の列に配置する。

  • parent

    親要素に対して相対的な位置に配置され、コンテンツがすべての列にまたがって表示されます。

デフォルト値:

"column"

右矢印アイコン
例を表示
#set page(height: 250pt, columns: 2)

= Introduction
#figure(
  placement: bottom,
  scope: "parent",
  caption: [A glacier],
  image("glacier.jpg", width: 60%),
)
#lorem(60)
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caption
Settable
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図表のキャプション。

デフォルト値:

none

kind
Settable
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図表の種類。

同じ種類のすべての図表は共通のカウンターを共有します。

auto に設定された場合、図形はその中で記述されているものの種類に基づいて、自動的にその種類の決定を試みます。 自動的に検出される種類は、tablecodeです。 それ以外の場合はimageと推測されます。

これを auto 以外に設定すると、自動検出が上書きされます。 以下のような場合に便利です。

  • imagetablecode以外のカスタム図表を作りたい場合
  • コンテンツに関わらず特定のカウンターを強制的に使用したい場合

種類は、エレメント関数または文字列に設定できます。 tablerawimage以外のエレメント関数に設定した場合は、図表の補足語(supplement)を手動で指定する必要があります。

デフォルト値:

auto

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例を表示
#figure(
  circle(radius: 10pt),
  caption: [A curious atom.],
  kind: "atom",
  supplement: [Atom],
)
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supplement
Settable
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図表の補足語。

auto に設定すると、図表は、種類やテキスト言語に基づいて、正しい補足語を自動的に決定しようとします。 独自の図表タイプを使用している場合は、補足語を手動で指定する必要があります。

関数が指定された場合、その関数は指定された種類の最初の子孫要素(通常は図の本体)に渡され、内容を返す必要があります。

デフォルト値:

auto

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例を表示
#figure(
  [The contents of my figure!],
  caption: [My custom figure],
  supplement: [Bar],
  kind: "foo",
)
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numbering
Settable
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番号の付け方。番号付けのパターンや関数を受け付けます。

デフォルト値:

"1"

gap
Settable
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本文とキャプションの間の垂直方向の隙間。

デフォルト値:

0.65em

outlined
Settable
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図表をoutlineに表示するかどうか。

デフォルト値:

true

定義
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caption
Element
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図のキャプション。 この要素は、すべての図や特定の種類の図のキャプションの外観を改変するために、 setルールやshowルールで使用可能です。

キャプションは、posbodyに加えて、図のkindsupplementcounternumberingもフィールドとして提供します。 これらの要素をwhereセレクターやshowルールで使用することで、独自のキャプションを構築できます。

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例を表示
#show figure.caption: emph

#figure(
  rect[Hello],
  caption: [A rectangle],
)
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position
Settable
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図表の仲のキャプションの位置。topbottomを入力してください。

デフォルト値:

bottom

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例を表示
#show figure.where(
  kind: table
): set figure.caption(position: top)

#figure(
  table(columns: 2)[A][B],
  caption: [I'm up here],
)

#figure(
  rect[Hi],
  caption: [I'm down here],
)

#figure(
  table(columns: 2)[A][B],
  caption: figure.caption(
    position: bottom,
    [I'm down here too!]
  )
)
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separator
Settable
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番号とキャプション名の間に表示する区切り文字。

autoに設定すると、区切り文字は languageregionに応じて決まります。

デフォルト値:

auto

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#set figure.caption(separator: [ --- ])

#figure(
  rect[Hello],
  caption: [A rectangle],
)
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body
Required
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Positional
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キャプション名。

独自のキャプションに改変するために kindsupplementcounternumberinglocationが同時に使えます。

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例を表示
#show figure.caption: it => [
  #underline(it.body) |
  #it.supplement
  #context it.counter.display(it.numbering)
]

#figure(
  rect[Hello],
  caption: [A rectangle],
)
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