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par
ElementElement functions can be customized with set
and show
rules.
set
and show
rules.テキストコンテンツの論理的な区分。
Typstは インラインレベル の要素を自動的に段落にまとめます。 インラインレベルの要素には、テキスト、 水平方向の空白、 ボックス、インライン数式が含まれます。
段落を区切るには、空行(または明示的なparbreak
)を使用します。
段落は、任意のブロックレベルの要素
(block
、place
、またはこれらのいずれかとして表示されるもの)によっても自動的に中断されます。
par
要素は主にsetルールにおいて段落のプロパティに影響を与えるために使用されますが、
その引数を明示的に独立した段落として表示するためにも使用できます。
その場合、
その段落の本文にはブロックレベルのコンテンツを含めることはできません。
ボックスとブロック
上記の通り、通常、段落はインラインレベルのコンテンツのみを含みます。
しかし、box
でラップすることで、
あらゆる種類のブロックレベルのコンテンツを段落に組み込むことができます。
逆に、インラインレベルのコンテンツをblock
でラップすることにより、
コンテンツを段落から分離できます。
この場合、そのコンテンツはどの段落にも属さなくなります。
なぜこれが重要なのか、また単にコンテンツの前後に段落区切りを追加することとどう異なるのかについては、
次のセクションをお読みください。
何が段落になるのか?
インラインレベルのコンテンツをドキュメントに追加すると、 Typstは自動的にそれを段落でラップします。 しかし、一般的なドキュメントには、見出しやキャプションなど、 意味的に段落の一部ではないテキストも含まれます。
Typstがインラインレベルのコンテンツを 段落でラップするルールは次の通りです。
-
ドキュメントのルート(最上位)にある全てのテキストは段落でラップされます。
-
コンテナ(
block
など)内のテキストは、 そのコンテナにブロックレベルのコンテンツが含まれている場合にのみ段落でラップされます。 コンテンツが全てインラインレベルである場合は、段落は作成されません。
組版された文書では、テキストが段落の一部になったかどうかはすぐにはわかりません。 しかし、いくつかの理由からこれは依然として重要です。
-
first-line-indent
などの特定の段落スタイルは正式な段落に対してのみ適用され、 任意のテキストには適用されません。 同様に、par
に対するshowルールももちろん段落に対してのみ適用されます。 -
段落とその他のテキストを適切に区別することは、 スクリーンリーダーなどの支援技術を利用する人々が文書を正しく読み進め、理解するのに役立ちます。 現在はTypstがアクセシブルなPDFをまだ出力しないため、 この仕組みはHTMLエクスポートにのみ適用されますが、 近い将来PDFへのサポートも計画されています。
-
HTMLエクスポートでは、段落に対してのみ
<p>
タグが生成されます。
独自の再利用可能なコンポーネントを作成する際には、
Typstが段落を作成するかどうかを自分で制御できますし、制御すべきです。
テキストを単に段落区切りで囲むのではなく、
block
で囲むことで段落を作成させないようにできます。
逆に、コンテナ内のコンテンツの後にparbreak
を追加することで、
たとえ1つの単語であっても段落にすることができます。
これは、非タイトリストがその項目を強制的に段落にさせるために行う手法の例です。
例
#set par(
first-line-indent: 1em,
spacing: 0.65em,
justify: true,
)
We proceed by contradiction.
Suppose that there exists a set
of positive integers $a$, $b$, and
$c$ that satisfies the equation
$a^n + b^n = c^n$ for some
integer value of $n > 2$.
Without loss of generality,
let $a$ be the smallest of the
three integers. Then, we ...

引数Parameters are the inputs to a function. They are specified in parentheses after the function name.
leading
SettableSettable parameters can be customized for all following uses of the function with a set
rule.
set
rule.行間。
leadingは、 ある行の下端と次の行の上端との間隔を定義します。 デフォルトでは、これら2つのプロパティはフォントによって決まりますが、 テキストのsetルールを使用して手動で設定することもできます。
top-edge、bottom-edge、およびleadingを設定することで、
ベースライン間の距離を一定に揃えることも可能です。
例えば、leadingを 1em
、top-edgeを0.8em
、
bottom-edgeを -0.2em
に設定すると、
ちょうど2em
のベースライン間隔になります。
top-edgeとbottom-edgeの値の正確な配分が最初の行と最後の行の境界に影響を与えます。
デフォルト値: 0.65em
spacing
SettableSettable parameters can be customized for all following uses of the function with a set
rule.
set
rule.デフォルト値: 1.2em
justify
SettableSettable parameters can be customized for all following uses of the function with a set
rule.
set
rule.行内でテキストを両端揃えするかどうか。
text関数のhyphenate
プロパティがauto
に設定され、
かつ現在の言語が認識されている場合、
両端揃えが行われた段落ではハイフネーションが有効になります。
最後の行が両端揃えされた改行で終わらない限り、 現在のalignmentは依然として 最終行の配置に影響を与えることに注意してください。
デフォルト値: false
linebreaks
改行位置の決定方法
このプロパティがデフォルトのauto
に設定されている場合、
両端揃えされた段落に対して最適化された改行が行われます。
また、段落が不揃いであっても最適化された改行を有効にすることで、
テキストの見栄えが向上することがあります。
使用可能な文字列値:
simple
シンプルなファーストフィット方式で改行位置を決定します。
optimized
段落全体の改行位置を最適化します。
Typstは改行を計算する際に段落全体を考慮し、 より均等に埋まった行を生成しようとします。
デフォルト値: auto
例を表示
#set page(width: 207pt)
#set par(linebreaks: "simple")
Some texts feature many longer
words. Those are often exceedingly
challenging to break in a visually
pleasing way.
#set par(linebreaks: "optimized")
Some texts feature many longer
words. Those are often exceedingly
challenging to break in a visually
pleasing way.

first-line-indent
SettableSettable parameters can be customized for all following uses of the function with a set
rule.
set
rule.段落の最初の行のインデント。
デフォルトでは、 連続する段落のうち最初の行のみがインデントされます (文書やコンテナの先頭の段落、あるいは他のブロックレベル要素に続く段落はインデントされません)。
全ての段落をインデントしたい場合は、
インデントのamount
(長さ)とall: true
を含む辞書を渡してください。
all
が辞書から省略された場合、
デフォルトではfalse
になります。
タイポグラフィの慣例として、段落の区切りは段落間の空白か最初の行のインデントのどちらかで示されます。 次の設定を検討してみてください。
- 段落の
spacing
をset par(spacing: 0.65em)
を使用してleading
と同じ長さまで減らす - ブロックの
spacing
(デフォルトでは段落の間隔を継承します)をset block(spacing: 1.2em)
を使用して 元の段落間隔と同じ長さまで増やす
デフォルト値: (amount: 0pt, all: false)
例を表示
#set block(spacing: 1.2em)
#set par(
first-line-indent: 1.5em,
spacing: 0.65em,
)
The first paragraph is not affected
by the indent.
But the second paragraph is.
#line(length: 100%)
#set par(first-line-indent: (
amount: 1.5em,
all: true,
))
Now all paragraphs are affected
by the first line indent.
Even the first one.

hanging-indent
SettableSettable parameters can be customized for all following uses of the function with a set
rule.
set
rule.段落の最初の行以外全ての行のインデント。
デフォルト値: 0pt
例を表示
#set par(hanging-indent: 1em)
#lorem(15)

body
RequiredRequired parameters must be specified when calling the function.PositionalPositional parameters are specified in order, without names.
段落の内容。
定義Functions and types and can have associated definitions. These are accessed by specifying the function or type, followed by a period, and then the definition's name.
line
ElementElement functions can be customized with set
and show
rules.
set
and show
rules.例を表示
#set par.line(numbering: "1")
Roses are red. \
Violets are blue. \
Typst is there for you.

numbering
オプションには、予め定義された番号付けパターンか、
スタイル付きコンテンツを返す関数のいずれかを指定します。
show-setルールを用いてnumberingをnone
に設定することで、
特定要素内のテキストの行番号を無効にすることができます。
// Styled red line numbers.
#set par.line(
numbering: n => text(red)[#n]
)
// Disable numbers inside figures.
#show figure: set par.line(
numbering: none
)
Roses are red. \
Violets are blue.
#figure(
caption: [Without line numbers.]
)[
Lorem ipsum \
dolor sit amet
]
The text above is a sample \
originating from distant times.

この要素は、行番号のalignmentmarginなど、
行の番号付けの様々な設定を制御できる追加オプションを提供します。
さらに、
numbering-scope
オプションを使用すると、
ページごとに番号をリセットするかどうかの制御が可能です。
numbering
各行を番号付けする方法。 番号付けパターンまたは関数を指定できます。
デフォルト値: none
例を表示
#set par.line(numbering: "I")
Roses are red. \
Violets are blue. \
Typst is there for you.

number-align
各行に付随する行番号の配置。
デフォルトのauto
は、
行番号が余白や現在のテキストの方向を考慮しつつ、
テキストから離れる方向へ水平に伸びるスマートな設定を示します。
デフォルト値: auto
例を表示
#set par.line(
numbering: "I",
number-align: left,
)
Hello world! \
Today is a beautiful day \
For exploring the world.

number-margin
SettableSettable parameters can be customized for all following uses of the function with a set
rule.
set
rule.行番号を表示する位置の余白。
注意: 複数段組みの文書では、
この設定に関わらず最後の段の段落につく行番号が常にend
の余白(左から右のテキストでは右の余白、
右から左のテキストでは左の余白)に表示されます。
現時点では、
この挙動を変更することはできません。
デフォルト値: start
例を表示
#set par.line(
numbering: "1",
number-margin: right,
)
= Report
- Brightness: Dark, yet darker
- Readings: Negative

number-clearance
行番号とテキストの間隔。
デフォルトの値である auto
では、ページ幅に応じて間隔が自動調整され、
ほとんどの場合において適切な間隔が得られます。
デフォルト値: auto
例を表示
#set par.line(
numbering: "1",
number-clearance: 4pt,
)
Typesetting \
Styling \
Layout

numbering-scope
SettableSettable parameters can be customized for all following uses of the function with a set
rule.
set
rule.行番号をリセットするタイミングを制御する。
注意: 行番号のスコープは、 ページラン(改ページが明示的に挿入されていない連続したページ)内で統一されている必要があります。 そのため、setルールによる設定は、 ページコンテンツの前、通常は文書の最初などで定義することが望ましいです。
使用可能な文字列値:
document
行番号カウンターが文書全体にまたがり、 決して自動的にリセットされないことを示します。
page
行番号カウンターが各新規ページの 先頭でリセットされることを示します。
デフォルト値: "document"
例を表示
#set par.line(
numbering: "1",
numbering-scope: "page",
)
First line \
Second line
#pagebreak()
First line again \
Second line again
